【伊勢発信】神崎宣武塾長の絵巻物を解き明かす人気講座です。
今回は「一遍聖絵」を解説します。
鎌倉時代、時宗を起した一遍上人の活動を描いた絵巻で
一遍上人絵伝又は一遍聖絵といわれています。
一遍の死後10年後に高弟の聖戒が詞書きを書き
円伊が絵を描いたもので、当時の資料的価値が高く国宝になっています。
一遍は独自の踊念仏という信仰を生み出し、
全国を遊行して貴賤を問わず念仏を通して民衆の教化をしました。
絵伝には活動の様子ばかりではなく、背景の自然描写が美しく描かれ、
各地の寺院なども取り入れられ、名所図会的なものともなっています。
公界(くがい)とは私的なことに対する公界で、
世間一般つまり庶民の暮らしという意味です。
このリアルな絵伝から神崎先生と共に当時の暮らしをしのんでみましょう。
「一遍聖絵」については、こちらの動画↓↓もご参考にしてください
https://www.youtube.com/watch?v=KIJi2RSqeGs